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バレットクラブの新メンバー”コーディ”『今のプロレスラーはWWEがなくてもいい』

      2016/12/25


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バレットクラブの新メンバー”コーディ”『今のプロレスラーはWWEがなくてもいい』

cody-rhodes

先日の新日本プロレス宮城大会にてバレットクラブへの加入が発表された”The American Nightmare” コーディ。


あのダスティー・ローズの実の息子であり、長年WWEで活躍した。

そんなコーディのインタビューが日本語版ローリング・ストーンに掲載された。

ローリングストーン日本版より

コーディ『オレにとってもっとも衝撃だったことは、今のプロレスラーはWWEがなくてもいいということだ。WWEは世界最大の、もっともすばらしいプロレス団体だ。『レッスルマニア』があるから、ほとんどのプロレスラーはそこに出場することを目標にしている。でも、それももう不必要なんだ。だって、このソーシャル・メディアとストリーミングの時代には、プロレスファンはこれまでにないほどたくさんのオプションを持っているんだからね。だから僕の場合は、一歩後退したというよりは、全くこれまで通りやっている感じがする。「確かにオレはもうWWEの選手ではないけれど、オレのことならEvolveやROH、TNAで見てくれよ」という感じだ。』

(中略)

コーディ『WWEが巨大なマネー帝国であるというみんなの幻想のバブルは弾けた。給料はいい。でも、WWEには常に、カネ以上のこと、つまりレッスルマニアという、業界最大の大舞台に立つというチャンスがあったんだ。だから、もし自分がリコシェの立場なら、そこを目指すのは自然なことだと思う。最大の舞台を目指さないといけないし、それはレッスルマニアなんだ。でも、彼のこれまでの実績を踏まえれば、彼はもはや、低賃金の育成契約で入団して、WWEのテレビに出られればそれでいいという脳天気で世間知らずの子どもではないんだよ。そこが今起きているすごいことなんだ。つまり、選手はどこでもやっていける力を手にしているんだよ。』

このコーディのインタビューは非常に興味深い。

コーディは『このソーシャル・メディアとストリーミングの時代にはプロレスファンはこれまでにないほどたくさんのオプションを持っている。今のプロレスラーはWWEがなくてもいいということだ。レッスルマニアというスターを生み出す唯一の舞台も必要ない。』と語った。

日本も含めた世界のプロレス業界は、特にお金と名声という意味でWWEの独占状態が20年近く続いていると言える。

しかしSNSが登場し、そしてインターネットの動画ストリーミングサービスの普及によって、プロレスファンは他の選択肢を手にする事が出来た。

今では新日本プロレスをはじめ世界中のプロレスが、インターネットのストリーミングサービスによってリアルタイムで視聴する事が出来る。

それによって新日本プロレスも世界中で見られるようになり、最近ではFOXスポーツやForbesなど世界中のメジャーなメディアで新日本プロレスが取り上げられるようになった。これは以前では考えられない事である。

そしてこれまた興味深いのが、先週のレスリングオブザーバーのヤングバックスの記事では『ROHと新日本プロレスの両方で活躍するヤングバックスは、既にWWEの中堅クラスと同等のギャラを貰っている。そして試合数や遠征にかかる選手への負担はWWEの半分以下だ。』と伝えられた。

選手にとっても、ファンにとっても、既にWWEのみが選択肢の時代は終わりつつある。WWEを退団しても、解雇されても十分食べていける、活躍出来る土壌が整いつるある状況になっているのだ。

今回のコーディの新日本プロレス参戦はそれを象徴する出来事かもしれない。

実際WWEはファンが想像しているよりもギャラがべらぼうに良いわけではない。もちろん年俸トップ10は全員”億プレイヤー”だが、米国の同規模の他プロスポーツに比べればかなり安い。

売り上げに占める選手の年俸比率も、他のスポーツよりもかなり低いのだ。ずば抜けて貰っているのはジョン・シナだけで(試合ギャラのみで10億円以上)、他は過去のレジェンドレスラーのブロック・レスナーやアンダーテイカーが高年俸だが、それ以外はかなり抑えられている。

米国の経済紙フォーブスは『WWEが選手の年俸を抑える事が出来るのは、業界に脅威となるライバルがいないからだ。』と指摘している。

更にWWEの遠征の過酷さは有名で、昔から慢性的な怪我や家庭崩壊など、問題を抱えている選手は多い。

そんな状況が非常に長く続いたプロレス界だが、『今のプロレスラーはWWEがなくてもいい』という時代が来ているのかもしれない。

新日本プロレスの木谷高明オーナーも、先日WWEを非常に意識した発言をSNS上で行ったばかり。一連の発言は翻訳され、その日中に世界中に広まり大きな反響を呼んだ。これも今のデジタルとグローバル時代を表している。

今年始めに中邑真輔やAJスタイルズなど、WWEからトップ選手の引き抜きにあった新日本プロレスだが、木谷オーナーはWWEにも弱点があり十分リベンジ可能と見ているのだろう。

そして今回新日本プロレス参戦が決定したコーディは、WWEを自ら辞めた人間。

既に複数のタイトルを獲得し、WWE殿堂入りを父に持つコーディがなぜWWEを辞める決断をしたのか。

ローリングストーン日本版より

コーディ『スターダスト(注:ローデスが2014年から2016年に演じていたキャラクター)について、ほかの選手と比べてもうまくいっていたことを1つ言えば、ライヴ・イベントでの存在感は本当に強烈だったんだ。僕は何でも思う通りにやらせてもらえたよ。でもライヴ・イベントでの評判に、テレビでの扱いが追いつかなかった。

しかもスターダストはタイミングも悪かった。当時はフィン・ベイラーがNXTで悪魔キャラをやっていたし、ケビン・オーエンズがテレビデビュー、セザーロは地球最強の男だった。真正直なことを言えば、スターダストはそうした選手たちほどには優れてはいなかったし、自分でもスターダストをスポーツの部分でそのレベルまで引き上げることはできないと思っていた。

AJスタイルズがロイヤル・ランブルにやってきた。彼のこれまでの業績全体が彼をここまで引き上げた。やることなすこと、AJは全てを分かっていた。なのにオレはこんなゴム製のラバースーツを着ててさ、「こんな選手たちと戦うことになったら、これでは一層のハンディキャップになってしまう」って思っていたんだ。そんなこともオレのWWE離脱を早めた。オレは史上最高のレスラーになることに挑戦したかったんだよ。』

コーディはWWEを退団した理由の一つに、フィン・ベイラー、ケビン・オーエンズ、セザーロ、そしてAJスタイルズらの名前を挙げた。

彼らが活躍するリングで、自分の「スターダスト」というキャラクターが大きなハンディキャップになると感じていたという。

それはコーディが目指す「史上最高のレスラーになる」事への挑戦の妨げになる。だからWWEを退団したのだ。

WWEでなくても史上最高のレスラーになれるのか?

それはこれからコーディが証明するかもしれない。

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