*

RIZIN 榊原信行氏『プロレスも協力を!棚橋、中邑、オカダも出て欲しい!』バラさん、それは違う!

      2015/11/10


現在コメント数: 41 件

新機能
コメント欄へ一気に移動する

SPONSORED LINK
スポンサードリンク

RIZIN 榊原信行氏『プロレスも協力を!棚橋、中邑、オカダも出て欲しい!』バラさん、それは違う!

sakakibara

今月号のゴングが昨日から発売となっている。表紙は来週11/15に引退を控えている天龍源一郎。私も早速購読。

ゴング 9号 (Town Mook)
徳間書店
2015-11-06


今月のゴングでの目玉企画の一つは「プロレスにとってMMA(総合格闘技)はいまだ脅威か?」というもの。

このテーマについて、武藤敬司、鈴木みのる、高山善廣、榊原信行氏が語っている。

詳細は是非読んで頂きたいのだが、そこの榊原信行氏の主張について私は大いに異議ありなので少しここで語らせて頂きたい。

榊原氏は元PRIDE代表であり、PRIDE崩壊後UFCとの7年間の競業禁止契約を経て今年新総合格闘技イベント「RIZIN」を立ち上げた。12/29と12/31にさいたまスーパーアリーナで大会を開催し、あのエメリヤ・エンコ・ヒョードルや桜庭和志など元PRIDEの大物が出場し、地上波フジテレビの放送も決定している。

まず最初に言いたいのは、私はこのRIZINが成功して欲しいと思っているし、大晦日の興行自体楽しみにしていて行ければ見に行きたいとも思っている。PRIDE崩壊以降日本の総合ブームは終わり、今や世界最大の総合団体UFCが世界市場を独占しているような状況。そこで元PRIDEの榊原氏が再度奮起するのは素晴らしいし応援したい。

しかし、しかしである。

今月号のゴングのインタビューの発言は、「それは違うでしょ」と言いたい。

ここで一部を引用させてもらいたい。

ゴング9号より

榊原『本音を言えば、ボクは新日本にもDDTにも、あらゆるプロレス団体にも協力して欲しいんです。これはマット界全体の話だから。

(中略)

そういう意味では、(フリーの)桜庭和志だけとは言わず、中邑真輔選手とか柴田勝頼選手とか、あとはもともと高田道場にいたKUSHIDA選手とか、飯伏幸太選手とかね、みんな出て欲しい。棚橋弘至選手なんかが出たら、みんなビックリすると思うよ。オカダ・カズチカ選手だって、大晦日で地上波でやれば、もっとたくさんカネの雨が降るんじゃないの?

(中略)

大晦日の地上波放送のような大勝負のときは、格闘技、プロレスをひっくるめたマット界全体が一致団結して、世間をあっと言わせることが必要じゃないかな。

全文はゴング購読の上確認して欲しい。

大晦日はマット界全体の話か?

榊原氏の主張は一見それらしいように見えるが、私は大きく異を唱えたい。

榊原氏の言うことは「これはマット界全体の話だから、プロレスも協力して欲しい」という事。しかし大晦日の格闘技は決して「マット界全体の話」ではない。これはあくまでも総合格闘技マターの話だ。プロレスは全く関係無いし、関係をもってはいけないと思うのだ。

まず根本的に総合格闘技とプロレスは違うし、違わなければならないと思っている。PRIDEが盛り上がった2000年代は総合格闘技とプロレスが同じ方向を向いていた。それはアントニオ猪木から続く「最強を決める」という思想で、それによってプロレスは総合格闘技と交わらざるをえなかった。逆に言うと、PRIDE側はプロレスをある意味食い物にする事で黎明期から大きくなってきた。

その後PRIDEが反社会勢力との繋がり疑惑によってフジテレビが撤退。それによって日本の格闘技ブームは終焉した。その後の「マット界」はどうだっただろうか。PRIDEもだめ、新日本だめ。共倒れ状態で「マット界」にはペンペン草も残っていない焼け野原状態となったのだ。

今新日本プロレスが奇跡のV字回復で復活を遂げたたが、その新日本は2000年代の方向性とは明らかに異なる。よってかつてのように総合格闘技と同じ方向を向いていないのだ。それで上手くいっている。その方向のベクトルを今になってネジ曲げて方向転換する必要は全く無いと私は考える。

大晦日にプロレスラーが出て得をするか?

榊原氏は「マット界全体の話」として棚橋、中邑、オカダの出場を提案しているが、もし出場したとしてレスラー側に何かメリットがあるだろうか?

もちろん榊原氏側にはメリットがありありだろう。RIZINの注目度は更に上がるし、視聴率にも貢献するだろうし総合格闘技復活の起爆剤になり、世間をアッと言わせれるかもしれない。

しかしレスラー側は??

榊原氏はレスラーが地上波に出ることによってレスラーの知名度が上がり、「オカダももっとたくさんカネの雨が降るんじゃないの?」と言う。

そんなのはレスラー側にはメリットにはならない!

何度も言う通りプロレスと総合格闘技は違う方向性を進むべきで、もしオカダがRIZINの地上波で露出したところでそれは「総合のオカダ」でしかない。プロレスが上がっていくには「プロレスのオカダ」であるべきだ。

もしその理論が通用するなら、散々格闘技に出まくった永田裕志、藤田和之、そして安田忠夫はもっとプロレス界でスーパースターになっていたはずだ。果たして藤田や安田がIWGPヘビー級王者になった時代、プロレスの観客動員は伸びて行っただろうか?またアレクセイ・イグナショフと戦った中邑は、翌年の1.4東京ドームの客席をいっぱいに出来ただろうか?

一番大きなルールの問題

またルールの問題も無視できない。レスラーが総合格闘技の大会に出る場合、ルールが全く違うので非常に危険だ。プロレスは「相手の技を受けてなんぼ」だが、総合格闘技は「相手の技をいかにかわすか」である。その点は両方戦った村上和成ら多くのレスラーが主張しているし、素人の私でも分かる。

なので総合のリングに上がるイコール、レスラーが相手の土俵で相手のルールに合わせて戦うということだ。これは誰がどう見ても総合格闘家の方が有利である。

よって総合ルールにおいてレスラーが負ける確率は当然高くなる。そこまでリスクを背負って榊原氏がいう「マット界全体の話だからプロレス団体も協力して」をする必要はあるだろうか。

確かに地上波で露出するメリットはあるだろう。しかしそのメリットと、こういったデメリットを天秤に掛ければ、明らかにデメリットの方が大きい。

2000年代もそれはわかりつつも、レスラーは総合の戦いに出ざるをえなかった。

永田などはヒョードル戦は直前にオファーが来て、全く準備の期間が無かったという。それはアントニオ猪木から頭を下げられ、猪木の顔を潰す事は出来ないという事で上がったという事もある。あの時代、アントニオ猪木がPRIDE側に付いたのも非常に大きかった。

では逆に総合格闘家がプロレスルールで戦えばいいのではないか??これについてはもう全く何も言わなくても大丈夫だろう。

一番言いたいこと

私が一番今回のインタビューで「いやいやいや!!」と思った事を最後に言いたい。

それは榊原氏の以下の発言。

ゴング9号より

榊原氏『世間から見たら格闘技とプロレスは”同じ村”に見えるわけですからね。だから去年の大晦日、フジテレビは”ワンピース”の総集編を流して視聴率が3.3%だったのですが、今年RIZINがそれより低かったら、フジテレビだけじゃなく、どこの局でも二度と放送してくれないと思う。それはきっと、プロレスの可能性まで閉じてしまうと思うんですよね。

この発言で私は「これはちょっとブログで書かないと・・!」と思った次第。「これはあかんでしょ!」と。

これはダメでしょう。

これは「今年のRIZINの大晦日のフジテレビ地上波の視聴率が悪かったら、プロレス含め今後どの局でも放送してくれませんよ」という事を言っている。

だから「プロレスも協力してね」と。

いやいやいや、そんなん知りませんやん!

それ勝手に総合イベント復活して、勝手に地上波放送して、後出しじゃんけんで「この視聴率悪かったらプロレスもダメになるから協力して」ってそれアカンでしょ!

この発言については私は完全に異を唱えたい。

もしそれを言いたいのであれば、RIZINを復活させフジテレビの地上波放送を復活させる前に、新日本プロレス、全日本プロレス、ノア、DDTなどのプロレス団体と事前に話をして「地上波で格闘技をやる!!マット界を盛り上げたい!!一緒に地上波番組やりましょう!!」という相談をして各団体の長たちが「よし!やろう!」という合意があって初めて言える話。

これは完全に後出しジャンケンである。

最後に

今回ゴングの榊原氏のインタビューを一部引用させてもらったが、「切り貼りして自分の思うように好き勝手にブログに書いて!」と言われるのがあれなので、是非今月のゴング購読をお薦めしたい。しっかり全文を読んで判断して頂ければと思う。

そして繰り返しになるが、私は総合格闘技RIZINには頑張って欲しいし、UFCに負けない世界に発信出来る総合格闘技イベントを作り上げて欲しいと心から思う。

今回の私の記事は、「プロレスとは別で頑張るべし」という事であり、RIZIN自身は別のベクトルでブレイクして欲しいと思っているのだ。そこは誤解の無いようにお願いしたい。

スポンサードリンク

↓この記事が面白ければクリック

エヌヒトSNSをフォローする

記事をシェアする

スポンサードリンク

関連記事はこちら

 - RIZIN, オカダカズチカ, プロレスコラム, 新日本プロレス, 棚橋弘至, 榊原信行, 総合格闘技 , , , , , ,